【パラダイスをくちずさむ】始発に乗って、一生一周できない旅をしよう
1年ぶり2回目の豊岡に、1時間の芝居を観に行ってきました。

前回も相当移動時間が長かったんですが、今回はさらに遠い竹野浜という場所。
日本海だ!
とはいえこんなにおもしろそうなこと言われちゃあ、行かない訳がなかった。
【はじめてのオーディション】
— スリーピルバーグス第3回野外公演 in ビーチ!『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』 (@3pielbergs) 2024年12月26日
2025年上演のスリーピルバーグス新作野外公演の出演者オーディションを開催いたします。ほんの少し変わった募集案内を公開しました。新しい出逢いや旧知の仲の出逢いなおしを楽しみに、皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
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お盆に帰省した際、妹に「旅行も兼ねて行かん?」と言ってみたところ「おもろいからいいよ!」と二つ返事をしてくれたので、姉妹で行ってきました。
もしかすると一番遠いところから行ったのは仙台からの可能性がある笑
行きは陸路、帰りは「どうせなら鳥取砂丘でも行ってみるか」というノリと勢いで空路となりました。
◆1日目
豊岡で乗り換え、電車で竹野浜の最寄りである竹野駅へ。
降りたとき、切符を入れる箱しかなくて思わずきょどる。は、初めて見た…。

駅前にボランティアさんたちがいて、浜辺のごみ拾いの話をしていた。
駅から浜辺までは歩いて20分ほど。なかなかありますね。
今回私たちは、お願いしていた民宿の方に送迎をしていただきました。ありがたい~!!
海水浴シーズンも終わった9月のため「なぜ今ここに!?」みたいな反応をされて笑いました。
お部屋は海の真正面!

山育ちのため、「海が生活の目の前にある」ということに妙にワクワクしてしまった。
シーズンオフなので、本当に周りに人がいない。
ギリギリ、犬の散歩をしている人しかいない…。
民宿も私たちの貸し切りだ…笑
少し時間があったのでほぼ誰もいない浜辺でキャッキャしつつ、5分ほど歩いた先にある特設舞台へ向かいました。
▼パラダイスをくちずさむ
野外劇ならではの「ここでやるんだな」が見える雰囲気そしてまだ少し明るい中ぞろぞろと人が集まっている空気が大好きだ。
これは劇場の空気とは全然違った感じがある。
小さい頃よくキャンプに連れて行ってもらったのだが、そのときの気分に近い。
ひな壇に座って写真を撮ったり物販(役者陣が挙手した人に売りに行くスタイル)でパンフを買ったり。
暮れていく海の空気にそわそわする。
何よりも面白かったのは「終演は19:00ごろの予定です。大阪方面の最終電車は19:33。ここから歩くと25分ほどかかります。これを逃すと次は21時。
豊岡までは行けますが、大阪には行けません。
絶対に乗り過ごせない方は、カーテンコールの最中でも気にせず急いで駅へ向かってください!」という大変切実なアナウンス。
本当に、誇張なく他に移動手段が車しかないので、日帰り遠征の人は大変な立地です…笑
そんな中、前説担当の「竹野浜夕陽」さんが現れる。
何度でも書いてしまうけど、さっきまでそこにいた人間が「物語の人」として現れる瞬間が魔法みたいで大好きだ。
通常の舞台でも同じと言えば同じなのだけど、野外劇だとより一層それを感じる。
名前が「夕陽」なのもとてもすてき。
初日は天気が少し心配な様子だったのだけど、次の日の夕陽はとてもきれいだった。
竹野浜さんの話す内容の軽妙なこと軽妙なこと!
言い回しや音楽も相まってわくわくが加速する。
「音楽劇」「全編歌」とは言われていたけど、実際どんな感じで進むのかイメージができていなかった。
でも、出だしの1曲で「なるほどこんな感じで進むんですね!」がはっきり伝わってきたのがあまりにも気持ちよかった。
歌う劇だけどミュージカルではない。
「お芝居の中でポップスを歌っている(全編)」に近いのだろうか。
未だに「ミュージカル」と「音楽劇」の説明ができないのだけど、なんとなくここは違うんですよね。
そして私は「音楽劇」がとても好き。
歌主体で物語るのがミュージカル、芝居主体で歌うのが音楽劇…なのかなあ。
「洋画と邦画の違い」に近い感覚はある。
石鹸工場がつぶれ、寮暮らしだったため同時に住むところもなくした女性。
名前が同じという理由で仲良くなり、今は詐欺をしている女性。
この二人が何の当ても目的もなく、電車に飛び乗って旅をしてみる話。
どこか寓話のような、それでいて現実のような、不思議な物語は進んでいく。
「屋台が帰っていくのはどこなんだろう?」
こういう疑問、福原脚本でよく目にする。
そのたびに、自分が大学生だった時を思い出します。
就活が嫌になった時期、友達と「チャリで海を目指してみる」をやったことがある。
地元が仙台なのだが、「ひとまず海の方向に向かえばいつかは太平洋に着くだろう」というめちゃくちゃさで家を出た。
(いい思い出ではあるのだが、実際一番大変なのは「海に行く」よりも「家に帰る」でした…笑
当たり前に、行きは下りだけど帰りは上りなんですよね…)
そういう、ちょっとやってみたい無茶苦茶さって、なんだか宝物みたいだなと思う。
列車強盗をしてみたかったおじさん達が現れたり、古新聞を売りつける車内販売が現れたり。
荒唐無稽だけれど、「ちょっとやってみたい」「ちょっと分かる」という絶妙なラインの物事だ、と感じる 。
誰しも一度は空想したことあるラインというか。
電車での旅、旅による出会いと別れ。流れていく景色。
実際に電車の長旅でこの浜辺にやって来たというのも相まって、より一層没入感が高まった。
主人公2人が電車で寝てしまうシーン。
ここの”画”があまりにもきれいで、この一瞬を目に焼き付けられただけでここまで来てよかった、と思った。
「ここがシャッターチャンスだよ」という言葉が頭をよぎる。
それくらい、美しい画だった。
最後、「始発が来るよ」で眩しい光を放ちながら向こうから船が来るのも最高に気持ちがいい。
「実際に船が動いている」こと、「始発電車(船)」という演劇マジックが働いていること、そのどちらもが本当に気持ちよかった。
いつか始発が来た時に、飛び乗れるような生き方をしたいなと思う。
「最後にもう一度、みんなで波の音を聞きましょう」
そうして全てのライトが落ち、さっきまで大騒ぎしていた浜辺がしんと静まり返る。
夜の海のざざん⋯と鳴る音だけがする。
この美しい空白の、ゆるやかで寂しい空間がたまらなかった。
「浜辺で演劇を観る」という、非日常の更に非日常の空間。
その空気をたっぷり吸い込んで、上演が終わる。
物語と歌が境界なく結びついていて、まさしく「音楽劇」だったなと感じる。
1時間の歌のようで、それでいて大人の絵本のようで。
何度も何度も、「来てよかったな」と噛みしめる。
通常の劇場に向かう遠征だって楽しいけれど、去年と今年の豊岡遠征はより格別だった。
「旅」の先に「演劇」があることって、なんだかとっても素敵だ。
もしまた来年、スリーピルバーグスが豊岡演劇祭に参加するのなら、私は始発に飛び乗って会いに行こうと思う。
実は、妹が石鹸をいただきました⋯!

大満足でほくほくしつつ、最寄りのローソン(徒歩10分)で夜ご飯を調達してから民宿に帰ることにする。
感想を話しながら歩いてたら、側溝に落ちるとかいうギャグマンガみたいなことをやらかした…。そんなことある!?
一瞬海に落ちたかと思ったし、終わった…と思った…笑
暗い道は気をつけようね…。
◆2日目
翌日はとても気持ちのいい晴天。
おいしい朝食をいただいたのち、ひとしきり波打ち際で遊びました。

大人になってからあんまり海に縁がなかった&日本海がはじめてだったので大はしゃぎする成人女性×2。
人がほぼいないしね!!!!!!!笑
エメラルドグリーンがとてもきれいでした。
太平洋と雰囲気が随分違うなと思った。
場所にもよるんでしょうが、砂がさらさらなのと、潮の匂いがあんまり強くない気がした。
お昼には「リバーサイド名球会」の上映会のため、「奥城崎シーサイドホテル」へ。

本当に本当に大好きな作品なのでまた見ることができて嬉しい。
出演者たちのトークもずっとおもしろく、始終いい雰囲気でした。

終了後、折角なのでそこらへんを散歩してみるかと、ホテルをさらに上った先の森の小道(?)に行ってみる。
山頂のような場所まで行ったはいいものの、尋常じゃないほど蚊に刺されてぎゃーぎゃー言いながら退散しました。

当たり前だけど、山ん中入るときは虫よけスプレーをしような!!!
ぶらぶら時間をつぶしつつ、2日目公演へ。
土曜日ということもあり、昨日より人が増えて盛り上がりも大きくてとっても楽しかった!
まぁそりゃこの来にくい場所の平日夜に来る猛者はなかなかいまいて…笑
2回目となると、出だし1曲目でもう涙だばだばになってしまって困りました。
悲しいとかではなく、胸が熱くなって涙出ちゃいますね。
とにかく曲が耳に残ってすてきで、思わずくちずさみたくなってしまう。
それにしても、「パラダイスをくちずさむ」というタイトルって素敵ですね。
◆3日目
鳥取へ向かうため、なかなかな早起き。
民宿の方に駅まで送っていただき、鳥取方面に向かう。
道中雨が強かったので、これから砂丘行くのに雨だったらどうしよう…という不安がよぎる。
乗り換え待ちで1時間弱あったりして、だらだらと南下。
のわりに、鳥取着いたら砂丘行のバスにダッシュで乗り換えたりと無茶苦茶なスケジュールです。
雨もやみ、結構いい感じの晴天に。
砂丘、思った以上にでkkkkkkkkっかい砂山でテンションが上がりました!
またしても大はしゃぎする2人。
砂山を超えた向こうには日本海が広がっているのも、なんだかおもしろい景色でした。


お土産屋さんを物色しつつ、空港へ。
うわさに聞く「鳥取コナン空港」が思った以上にコナンだったのでびっくり。
あと10周年なのもびっくり。
これコナンファンは楽しいだろうな~。結構しっかり展示物があって、コナンのテーマパークみたいでした。
飛行機で東京へ。
そしてここでまたギリギリスケジュールなんですが、ペットホテルのお迎え時間が、本当に、ギリ!笑
ねこをホテルに預けての旅行だったので、引き取って家に帰らなければならない…!!
という訳で空港から猛ダッシュしてなんとか間に合いました。
引き取りには間に合ったんですが、どうもねこの機嫌が最悪の極みだったようで、引き出してもらうのにめちゃくちゃ時間がかかるという…。
普段全然旅行に行かないので、「演劇を観に知らない土地に旅行に行く」という体験ができてとても楽しかった。
竹野浜という場所を全く知らないで行きましたが、すてきな場所でした。
「ただのんびりぼけーっとする」という目的で行くのもありな気がします。
そして、配信おめでとうございます&ありがとうございます!!!!!!!
このすてきな楽園を、年末年始味わおうと思います!
📹 年末年始配信 🎊#スリーピルバーグス
— スリーピルバーグス第3回野外公演 in ビーチ!『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』 (@3pielbergs) 2025年12月26日
『歌唱劇 #パラダイスをくちずさむ』
『#リバーサイド名球会』
同時配信いたします🎉
販売期間
12/27(土)0:00〜1/12(月)19:59
配信期間
12/27(土)0:00〜1/12(月)23:59
🔗https://t.co/rYP0SfHhLw
幻の野外劇しっかり収まってます📹
年末年始のお供にぜひ🎍 pic.twitter.com/tdcgG6pVhL